2015年 07月 19日
杉セミナーに参加しました
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昨日は杉の効能研究成果について解説するセミナーへ行ってきました。
主催はNPO法人緑の家学校事務局で、全6回のセミナーの最終回です。私は6回のうち4回出席させてもらいました。

昨日のセミナーでは、京都大学大学院総合生存学館学館長の川合秀一先生による研究成果説明、ホームアイ代表の藤田佐枝子先生による杉材リフォームによる知的障害改善やシックハウス症改善事例の発表を聞くことができました。

川合秀一先生の研究では杉が大きな環境改善能力を持っていることが分かってきました。通常知られている調湿効果だけでなく、空気を浄化したり人体に有効な成分を放出するなど健康的な空間づくりに貢献するそうです。
杉に含まれる有効な成分は杉の生えている地域によって異なります。また伐採時期、乾燥方法、製材方法、保存方法などに影響も受けます。得に乾燥方法が重要で、杉本来の能力を引き出すためには低温乾燥または天然乾燥を行う必要があります。高温乾燥すると杉の持っている有効な成分が揮発してしまうのです。

また調湿効果、空気浄化効果ともに杉板表面よりも小口(年輪が見える面)の方が4倍高いということです。そこで板に細かいスリットを入れて小口面の表面積を増大させた杉小口スリット材を開発されました。杉小口スリット材で効果を上げるためには1m3当たり0.14m2の杉材を施設すればいいそうです。8帖の部屋で計算すると4.45m2分の杉小口スリット材が必要ということになります。スリットの無い普通の杉板ならば4.45m2の4倍で17.8m2ということでしょうか。17.8m2は11帖分の面積なので、8帖の部屋なら床と天井に杉板を張れば効果がでるといくことになります。(スリットの無い板の必要面積は未確認です)

後半の藤田先生による発表では杉板リフォームにより知的障害の改善事例が多く発表されました。また現にシックハウスを発症している方のリフォームでは、一気に全面リフォームするのではなく、杉板を一枚置いて反応を確認し、次に1m2、2m2と面積を増やした寝室で寝てもらいながら反応を確認した後にリフォームを行う必要があるとのお話でした。また白身よりは赤身のほうが効果はたかいのですがシックハウスを発症している方に対しては最初から赤身を使うと過剰反応を起こすことが多いので白身を中心にしたほうがよいということでした。

私は標準仕様として構造材は月齢伐採天然乾燥の天竜TS材、フローリングも天竜TSの杉板を使っています。床面の1.5倍の面積(床+壁、または床+天井)で杉板を使うことで調湿・空気浄化・精神安定効果が高くなることが科学的に分かったので、杉板の仕様面積を増やしていきたいと感じました。
【住環境性能+Design住宅 森建築設計】
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by morikentiku-mori | 2015-07-19 07:54 | Diary | Comments(0)


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