カテゴリ:住宅で人生観が変わる( 4 )

2015年 12月 03日
プレミアム感
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お付き合いのある工務店さんからお歳暮をいただきました。
いまテレビCMでも放送されているサントリーのプレミアムモルツビールです!!

黒と金色で配色された箱は両開きの扉を開くような形になっています。扉状の上蓋を開くと中にはやはり黒と金色のビール瓶が整然と並んでいました。扉を開けるときのわくわく感、扉を開けた瞬間の感動を味わうことができました。

これって、建築にも必要だよな。
感動、非日常性は商業建築ほど色濃く、住宅ではあまり大きな感動は必要ありませんが、部屋から部屋へ移動するときや部屋の中から窓の外を見た瞬間など、気分が変わる瞬間が必要だと思います。非日常性の割合をどの程度に設定するかはとても重要です。

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by morikentiku-mori | 2015-12-03 10:38 | 住宅で人生観が変わる | Comments(0)
2015年 04月 29日
普段着の家
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普段着の家
着心地の良い普段使いの洋服。汚れも気にせず、立ったり座ったり、料理や掃除などの動きにも違和感なく生活できる。普段着とはいえ突然の来客もあるのだから、あまりにもラフな格好ではなく清潔感があり近隣の友人とも気兼ねなく交流できる。私が作りたいのはそんな住宅です。

「ハレとケ」という言葉があります。日常と非日常を意味する言葉ですが住宅は最も日常に近い建築物です。
日常に必要なのは精神的な安定であり緊張ではありません。かといって安定だけでは気分転換もなく退屈です。この日常と非日常のバランスがとても大事です。9割が日常という空間のなかにある1割の非日常、住宅はこのバランスを目指すべきなのです。劇的空間のなかで毎日暮らしていては疲れてしまいます。
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by morikentiku-mori | 2015-04-29 11:33 | 住宅で人生観が変わる | Comments(0)
2015年 04月 26日
小さな幸せが見つかる家
a0152574_15185580.jpg桜の季節もとうに過ぎ、初夏といってもいい気候になりましたね。季節外れではなりますが、三男が描いた桜の木をUPしておきます。

実は保育園で絵を描くたびにブログにUPしろってうるさいんです。しかもUPした画像を確認しないと納得しません。「りゅーくん、桜の絵UPしたよ」

さて、昨日から「住宅で人生観が変わる」とうい新たなカテゴリを作ってお話をしています。昨日は「快適性の質」についてお伝えしたところです。ご興味ある方は是非昨日のブログも併せてお読みください。
本日は「小さな幸せが見つかる家」と題してお話をいたします。

ずいぶんと大それたタイトルだな~大丈夫か???もりけん、と感じながらも話を続けましょう。
ちょっと考えてみてください、皆さんは「幸せだな~」と感じるのはどんな時ですか?

自分自身の事を考えてみました。
私が幸せだと感じる時、良い仕事が出来て建て主様から感謝の言葉をもらったとき、長男が中学へ入学したとき、いつも上手く意見を言えず爆発してしまう次男が自分の意見をしっかり論理的に話せたとき、三男の画が徐々に人間らしくなってきたこと、家族の笑顔、ふと高い天井を見上げて開放感を得たとき、趣味のテニスで自分らしいプレーができたとき、家族でバーベキューをしているとき、仕事の友人たちと酒を飲んでいる時、家内の機嫌が良いとき、柱に書かれた子供たちの背比べ、家の中をそよ風が流れて気持ちいいとき、正月に親戚が集まった時。

ざっとランダムに列記してみたのですが、建築設計の仕事をして自ら設計した住宅で暮らしながら「イエ」に関することで幸せと感じるものはとても少なく、家族に関することがずっと多いことに気付きます。家で過ごしている家族との時間を幸せだと感じることは多いですが、家そのものに対して幸せだと感じることは少ないということです。幸せとか悲しいとか人の心が動くのは何か変化があった時ですよね。例えば匂いに置き換えて考えてみましょう。爽やかな匂いで爽快な気分になったとしても、同じ匂いを嗅ぎつづけると匂いを感じなくなってしまいます。一番効果的なのは10分~15分おきに爽やかな匂いを嗅ぐことです。人の心も同じ、小さな幸せの積み重ねが大きな幸せになるのではないでしょうか。

住宅を建てるというのは人生最大の大事業です。人生の中で何度もあることではないので、どうしても肩に力が入り過ぎて大きな幸せを望む傾向が強いように感じます。大きな幸せを感じる大感動の家で毎日生活していたら麻痺して感じなくなるか疲れるかのどちらかでしょう。ふと外を見ると気分が変わる窓、ウッドデッキで日向ぼっこ、そよ風を感じる場所、ちょっとした変化で小さな幸せを感じる住宅。そんな毎日を家族と共に過ごしていけることこそが一番の幸せではないでしょうか。
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by morikentiku-mori | 2015-04-26 16:39 | 住宅で人生観が変わる | Comments(0)
2015年 04月 25日
本当の快適を知らない不幸
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【本当の快適を知らない不幸】
私はホームページやブログを通じて「断熱性能」や「気密性能」の重要性をことあるごとに説明しています。その部分だけを見た人は私が外界を遮断した北欧型の建築を目指しているのかと誤解することがあるようなので私が考える「快適」について説明します。

皆さんはどういう時に快適だと感じますか?

私は毎日の生活の中で、「あっいま快適だな~」と意識することはほとんどありません。これはこのブログを読んでくださっている多くの方々も同じでしょう。
空調機による温度調整を行うようになってから、快適とは主に「不快ではない状態」を意味するものとなっています。ここで考えていただきたいのは「快適さの質」です。

私は仕事柄オープンハウスという住宅見学に行くことが多いです。今年も断熱気密強化型住宅、自然との呼応を目指した住宅、設備技術で均一な環境を目指した住宅などのオープンハウスを見学しました。それぞれの住宅は目指す「快適さ」が違います。設備技術で均一な環境を作っている住宅は、すがすがしさや、さわやかさといった情緒的な感覚が足りないように感じます。自然との呼応・調和を目指す住宅は温熱的な不快感を与えるものが多いです。断熱気密強化型住宅は閉鎖的な印象で自然に親しむ感覚が足りません。

作り手側の目指す快適さにより完成する住宅が変わります。不快ではない状態を目指す住宅、自然との調和は感じるが温熱的には不快な住宅、俗に快適住宅と呼べれる住宅は様々ありますが最大の不幸は本当の快適を知らない事です。作り手側と住人側の双方が本当の快適を知らないために、住人は作り手側が目指す快適住宅を受け入れる他ありません。椅子の選定ならば様々な椅子に座って比べることが可能ですが、住宅は住み比べることができないため本当の快適を知る機会がないのです。

私が目指す快適住宅は、消費するエネルギーは断熱気密強化型住宅と同じで、爽やかさやすがすがしさといった身体の感覚に感応する気持ちよさのある住宅です。五感だけでなく、空間認識感覚や記憶感覚なども刺激する住宅です。

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by morikentiku-mori | 2015-04-25 10:18 | 住宅で人生観が変わる | Comments(0)