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2015年 06月 24日
10年で120万、20年で240万円得する家
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6月18日のブログで「10年で120万円得する家」と題して、断熱気密性能の向上と太陽光と通風などの自然エネルギーの有効活用による省エネ設計、さらに高効率設備や家電の導入による光熱費削減額を解説しました。写真は空調関係費の削減額を示す図表です。詳しくは18日のブログで解説していますので興味ある方はご覧ください。
http://moriken1ro.exblog.jp/21355867/

一つだけ追記で説明しておきます。単に高断熱化すればこの図表の削減効果があるというものではないのでお間違えないようご注意ください。図表で示した削減額は省エネ設計も行った場合の削減額です。単なる高断熱化だけでは年間1万5千円、10年で15万円程度削減額が小さくなります。

さて今日は実際の光熱費について解説します。なんせ10年で120万円、20年で240万円の削減効果があるのですから毎日の生活に直結するとても大きな問題です。住宅ローン金利ばかり気にするのではなく、日々のランニングコストにも気を配る必要があるのです。そして設計段階に定量的な数値で確認する省エネ設計を行い、工事費とランニングコストをトータルで検討する必要があるのです。

光熱費は省エネ意識の高い設計者または施工者の住宅と、省エネ意識のない設計者または施工者の住宅では大きな開きが出ます。また単なる高断熱化や高効率設備の導入で達成できるものではありません。
例えば高効率給湯器について消費エネルギー量を考えると、機器の純粋な効率だけではなく、節水型水栓やシャワーヘッド、配管長さ、配管径、給湯機の設置位置(方位)などにより消費エネルギー量が変わるのです。このような地道な積み重ねを設計段階から行わないと最大限の光熱費削減は得られないのです。

では省エネ化の取組によりどの程度光熱費に開きが出るのか見てみましょう。試算条件は述床面積100m2、東京や神奈川など比較的温暖は6地域の4人家族という想定です。
1、省エネにまったく無関心な事業者の次世代省エネ基準レベルの住宅(6地域)
  →年間光熱費20万円
2、省エネに関心がない事業者の次世代省エネ基準レベルの住宅(6地域)
  →年間光熱費18万円
3、省エネに関心が高い事業者のトップランナー基準レベルの住宅(6地域)
  →年間光熱費14万円
4、省エネに特に関心が高い設計事務所が設計した住宅(6地域)
  →年間光熱費10万円

このように最大で年間10万円もの開きが出るのです。さらに空調機交換費用まで含めると年間12万円、10年で120万円、20年で240万円という差が生じます。設計段階からの省エネ意識がいかに大切かを理解いただけたら嬉しいです。
  
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by morikentiku-mori | 2015-06-24 08:00 | cost | Comments(0)
2015年 06月 20日
設計事務所の住宅は高いのか?
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昨日、一昨日とコストに関する情報をお伝えしました。今日は建築相談で必ず質問にある住宅建設コストについてお伝えします。住宅計画の依頼先はハウスメーカー、地域工務店、設計事務所など様々ですが、依頼先別の建設総予算を解説いたします。

設計事務所の住宅は高い。これは一般の方々の認識のようですが実は違います。中には高価な住宅もありますが、相対的にみると設計事務所の住宅は決して高くはありません。ざっくりしたお話としては中堅ハウスメーカーと同程度のコストで建設が可能です。

建設予算は建物本体工事費だけではなく付帯工事や諸経費、設計監理費や消費税などを合算したものです。依頼先別の建設予算を試算したものがあるのでご紹介しましょう。建設地は東京、神奈川を想定しています。またハウスメーカー住宅は述べ床面積100m2(30坪)で試算しました。設計事務所では1割程度のコンパクト設計が可能なので延床面積89m2(27坪)で試算しています。
 ・ローコストハウスメーカー :2170万円
 ・中堅ハウスメーカー    :2650万円
 ・大手ハウスメーカー    :3140万円
 ・地域工務店         :2650万円
 ・森建築設計(スケルトン)   :2380万円
 ・森建築設計(中仕様)   :2670万円
 ・森建築設計(高仕様)   :2900万円
 ・他の設計事務所(中仕様):2700万円

一般の方の認識と実際の違いはどこから生じるのか?
まずはハウスメーカーが広告等で公表している工事費(坪単価)に惑わされていることがあります。ハウスメーカーが公表している坪単価は純粋な本体工事費であって外部給排水工事費や照明器具などは入っていません。また多くの工事項目をオプション扱いとしているので最終的な坪単価は公表価格から15万円程度上がるのです。二つ目は先に説明した延べ床面積の違いです。同面積で比較すると設計事務所の方が設計監理費分高くなりますが、設計事務所ではハウスメーカーよりも1割程度面積を縮小させながら広がりのある空間を作ることができるので結果的に中堅ハウスメーカーと同程度の予算で建設することができるようになりなります。

いかがでしょうか。中堅ハウスメーカーと同程度の予算で建てられるなら、施主の立場でデザインや現場監理をしてくれる設計事務所へ依頼したほうがいいとは思いませんか?
一昨日のブログではランニングコストを10年で120万円削減させる住宅のご説明をしています。是非ご覧ください。

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by morikentiku-mori | 2015-06-20 09:12 | cost | Comments(0)
2015年 05月 28日
プロとして知っておきたい コストが分かる本
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私が執筆した本が出版されました。
プロとして知っておきたい「木造住宅のコストが分かる本」というタイトルの書籍です。

タイトルから分かる通り木造住宅のコスト解説本です。木造住宅のコストを様々な角度から解説した内容で、私が執筆した部分は全ページの中で半分強、P32~P75、P96~P99になります。
発行は「株式会社エクスナレッジ」、定価本体2800円です。

コストが分からなければデザインもできません。木造住宅のコストを知りたい一般の方々、またコスト管理が不安な設計者などご興味あるかたは是非ご購入ください。
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by morikentiku-mori | 2015-05-28 08:57 | cost | Comments(0)
2015年 02月 20日
省エネ住宅エコポイント
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省エネ住宅エコポイントの詳細が決まり発表されました。最大30万ポイントですがせっかく決まった景気浮揚政策ですので利用可能な方は利用しましょう。

1、対象となるエコ住宅
  ※所有者が自ら居住する住宅が対象(借家は対象外)で、規定の省エネ性能を満たす新築・改修住宅。
  求められる省エネ性能はそれほど高い物ではありませんが基準を満たすことを証明する登録住宅性能評  価機関等の第三者評価が必要です。

2、対象期間
  ・工事請負契約:平成26年12月27日(閣議決定日)以降
   ※完成済購入タイプの場合は、平成27年2月3日以降の売買契約締結

  ・着工・着手:平成26年12月27日(閣議決定日)~平成28年3月31日
  ※完成済購入タイプの場合は、着工の期間は指定なし

  ・工事の完了:平成27年2月3日以降
  ※完成済購入タイプの場合は、平成26年12月26日まで

3、交換可能なポイント
  最大30万ポイント分の商品等、または当該工事を行う工事施工者が追加的に実施する工事の費用に
  充当することも可能です。(ポイント発行の対象となった工事費に充当することはできません)

詳細は下記アドレスをご覧ください。
http://shoenejutaku-points.jp/
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by morikentiku-mori | 2015-02-20 14:08 | cost | Comments(0)
2014年 02月 05日
建築コスト解説本原稿確認
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昨日は発売予定の住宅建設コスト解説本の原稿確認を行いました。建築知識2010年2月号「間違いだらけのコストデザイン」で40ページほどを執筆、同書2012年6月号では階数別コスト解説4ページを執筆しており、過去の執筆部分の単価等を確認した。今回は両書を1冊にまとめて再編集し、コスト解説本として発行するそうだ。

2010年の執筆当時から大きく変わったのは金属製建具である。一般アルミサッシや樹脂サッシの単価に大きな違いはないが、防火戸の仕様が大きく変わり単価が約2.5倍になってしまった。このコスト増は東京や神奈川など防火規制地域では大問題となっている。2000万円の住宅1軒でアルミサッシだけで120万円のコスト増となるのだ。消費増税分も加えると200万円近いコスト増となるのだからたまったものではない。窓の数量を減らしたり、防火壁を出して一般サッシで対応したり、設計者は苦労していることだろう。
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by morikentiku-mori | 2014-02-05 13:54 | cost | Comments(0)
2012年 04月 16日
階数別 住宅建設コスト比較
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今日は久しぶりに住宅の建設コストに関する情報です。
数日前に建築知識という建築専門誌の住宅温熱環境に関する記事を執筆中であるとお伝えしましたが、それとは別に、別の月に発刊される号の建設コストに関する記事も執筆中です。私の担当は階数別建設コスト比較解説です。

平屋建て、2階建て、3階建て、地下1階地上2階建ての4種類の建設コスト比較をしています。昨日は4種の住宅の詳細見積りをしてみました。そして私も知らなかった新たな気付きがあったのでご紹介します。

コスト比較は次の条件で行いました。
・延べ床面積は100m2(30坪)とする
・地耐力が不明なので基礎はすべてベタ基礎
・凹凸のない箱型携帯
・庇は建物周囲に45cmの出
・仕上げは床フローリングと壁天井ビニールクロス
・窓個数と大きさ、木製建具個数と大きさは全て一緒

以上の条件で試算したところ次のような結果となりました。※(カッコ)内は地上2階建てとの差額
地上2階建て=3階建て≫平屋建て(65万増)≫地下1階地上2階建(245万円増)

昨日のコスト比較を行うまでは、2階建て≫平屋建て≫3階建て≫地下1階地上2階建てという認識でしたが、実際に数量を拾ってみると違ったのです。あくまで同じ延べ床面積という前提ですが、2階建てと3階建てのコストはほとんど一緒でした。3階建て住宅は構造材(柱梁)を太くしなければならないので2階建てよりも構造材費が30万円UPしましたが、基礎と屋根面積減によりおほぼ同じコストとなりました。

平屋建ては外壁面積は2階建ての2/3でしたが、基礎と屋根面積がほぼ2倍となり、結果的に2階建ての65万円増と試算されました。地下1階地上2階建ては言わずと知れた地下工事による工費UPにより2階建て住宅より245万円増という結果でした。

以上は同じ延べ床面積での比較ですが、ここで考えなければいけないのは居住面積です。階段は居住面積ではありませんので、居住面積が同じと考えると、平屋建ては1坪減らせます、3階建ては1坪増やさなくてはいけません。このような視点でコスト比較すると次のような順序になります。

2階建て=平屋建て≫3階建て≫地下1階地上2階建て

いずれにしても、限りある予算を有効に使うよう良く考えなくてはいけませんね。

住環境性能+Design住宅 森建築設計

by morikentiku-mori | 2012-04-16 05:53 | cost | Comments(0)
2010年 01月 24日
建築知識発刊
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昨年の10月から執筆をしていた建築知識2月号「間違いだらけのコストデザイン」
が発刊されました。私が執筆した部分は次の項目です。
分かりやすく解説していますので一般の方が見ても見積もりできると思いますの
で興味ある方は書店で購入ください。建築関係の月刊誌としては最も歴史ある雑誌
なので大きめの書店なら取り扱いしているでしょう。

・詳細見積りで信頼を勝ち取る
 信頼されるコストデザインの極意
 仮設工事 「一式+足場」は×
 基礎工事 コンクリートは割り切って拾おう
 木工事 高精度な見積りに木拾いは不要
 屋根・板金・外装工事  屋根と外装はまとめてもよし
 石・タイル・左官工事 労務費の設定を間違えない
 塗装工事 単価・数量を細かく検討
 内装工事 標準寸法には壁面積係数が便利
 金属製建具工事 寸法・仕様を限定したい
 木製建具工事 金額や大きさを設定して効率UP!
 電気設備工事 施工業者による差が大きい
 給排水・衛生設備工事 引込み工事の有無を確認
 雑工事 断熱設計もしっかりと

一級建築士事務所 森建築設計:http://www2.odn.ne.jp/m-ken/

by morikentiku-mori | 2010-01-24 14:22 | cost | Comments(0)
2010年 01月 11日
給排水給湯設備のコスト
今日は睡眠3時間で「建築知識」原稿の最終チェックをしたので
やや寝不足です。おかげさまで、今月末発売の建築知識 コスト
デザイン解説の執筆作業は100%完了しました。

コストデザインに関連して、今日は給排水給湯設備工事のコスト
解説をいたします。

住宅の給排水給湯設備工事のコストは、1 屋内給排水給湯配管、
2 屋外給排水配管、3 衛生器具費、 4 給水引込関連費、
5 ガス配管の5種類で見積もり計上されることが多いです。

業者によっては、給水工事、給湯工事、排水工事、衛生器具、ガス
の5種類に分類して見積りする場合もありますね。

100m2程度の2階建て木造住宅の概算費用は次の程度です。
1 給水工事:400000円(上水申請、メーター設置費込)
2 給湯工事:250000円(ガス給湯機も含む)
3 衛星器具:800000円
4 ガス設備:300000円

上記のように100m2程度の住宅であれば設備費用は180万~
200万円というのが一般的です。

ここでここで注意しなければいけないのは、道路からの引込み費!
敷地内に給水管が入っていない時は道路アスファルトと掘削して
給水間を引き込まねばいけませんが、この費用が30万~80万円
とアスファルト厚さによって大きな開きがあります。
敷地内に給水管が入っていても老朽化している場合は水道局から
交換の指導があり、やはり自己負担で交換しなければいけません。

ガス管はガス会社負担で引き込みしてくれますが、問題は敷地の
前の道路にガス本管が通っていない場合です。遠くの道路から
ガス管と引っ張ってくるとなると高額な工事負担金が発生するのです。

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by morikentiku-mori | 2010-01-11 21:46 | cost | Comments(0)
2010年 01月 09日
塗装工事のコスト
今月末発売予定の建築知識の執筆がひと段落して、原稿の最終チェック
してます。明日、日曜ですが建築知識担当者と訂正項目の打合せをして
私の作業は全て完了です。

さて、今日は塗装工事のコストについてお話しましょう。
住宅の塗装工事は建売住宅ではあまり使いませんが、設計事務所住宅
では結構多くの面で塗装の出番があります。

床フローリング塗装、天井塗装、窓枠、ドア枠、スチール部分の塗装、
外壁木部塗装など、塗装面積が多い時は塗装工事だけで100万円を
超えることもあります。

塗装は素材の種類と求める性能によって実に様々な種類があり、塗り
回数でもコストが違います。ざっと主だった塗装費用を紹介しましょう。

外部面   油性調合ペイント  (OP)  1500円/m2
外部面   ポリウレタン塗装        2300円/m2
外部軒天井 合成樹脂エマルション(AEP) 1500円/m2
外部細物  合成樹脂エマルション(AEP) 550円/m
内部天井  合成樹脂エマルション(AEP) 1400円/m2
無垢床板  植物油系自然素材塗料      2000円/m2
内部面   ビニールペイント  (VP)  1400円/m2
木部面   オイルステイン塗装 (OS)  1300円/m2
木部面   クリヤーラッカー  (CL)  2500円/m2
木部面   オイルステインラッカー(OSCL)2900円/m2
窓枠    クリヤーラッカー  (CL)   700円/m
ドア枠   クリヤーラッカー  (CL)  1100円/m
片開き戸  両面、枠共     (OSCL)7300円/m

金額には「素地ごしらえ」と呼ばれる下地処理も含まれており、
金額の差は塗料の値段と作業効率(作業性)で決まります。

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by morikentiku-mori | 2010-01-09 21:52 | cost | Comments(0)
2009年 12月 29日
内装工事費
いや~来年1月発売の「建築知識」特集記事を2カ月前から執筆していまし
たが、ようやく全ての項目の執筆が完了し、年明けに総チェックと修正を残
すのみとなりました。

正直、キツカッタ。
普段の業務と並行して執筆していたので2倍の仕事量をこなした感じです。


このブログでも、木製建具、アルミサッシ、仮設工事、基礎工事、木工事、
屋根、外壁、石タイル工事、と紹介してきた住宅建設コストですが、
今日は馴染み深い内装工事をご紹介します。

内装工事は普段目が触れる仕上げ工事ですので馴染み深いと思いますが、
新築住宅の総工事費のなかで5%程度とコスト割合的には低い工事項目です。
2000万の住宅でも100万円程度ということですね。もちろん銘木板や
土壁などを使えば2倍くらいには膨らみます。


さて、一般的な内装工事単価の材料と施工費込の複合単価をご紹介します。
複合フローリング(天然木):5000円/m2
無垢フローリング(檜1等):8000円/m2
クッションフロアt=2.3:3500円/m2
コルクタイル       :6600円/m2
ビニールクロス(量産品) :1200円/m2
ビニールクロス(一般品) :1500円/m2
檜小幅板張り       :10000円/m2
浴室天井(塩ビ製)    :6000円/m2
キッチンパネル      :9500円/m2
化粧石膏ボード(和室天井):3500円/m2
化粧石膏ボード(洋室天井):1300円/m2


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by morikentiku-mori | 2009-12-29 13:56 | cost | Comments(1)