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2016年 07月 10日
40周年記念事業仮設住宅コンペティション
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神奈川県建築士事務所協会は今年設立40周年を迎えます。同協会では応急危険度判定士の派遣などに取り組んできた経緯もあり、このたび「40周年記念事業仮設住宅コンペティション 」の開催を発表しました。

私が副代表を務める「感共建築ラボ」でこのコンペへ応募することになり昨日の会議でコンペについて第一回目の意見交換を行いました。メンバーのなかには東日本大震災や熊本地震後の調査で被災地を訪れた経験のある者も3人いて現地の状況や応急仮設住宅の問題点など生の声を聴くことができました。応急仮設住宅は単に建築的な技術にとどまらずコミュニテイー形成や行政と民間の役割分担など幅広い視野で考えなくてはいけません。

提案書の提出まで数度の協議を行いながら我々の理念を投影させた提案書をまとめていきたいと思います。
【住環境性能+Design住宅 森建築設計】

by morikentiku-mori | 2016-07-10 12:49 | earthquake | Comments(0)
2016年 05月 12日
巨大地震に必要な耐震強度
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熊本地震では建物の倒壊によって多くの方が犠牲になりました。先日、家屋調査から帰ってきた友人から話を聞くことができました。震度7の揺れに襲われた村は残っている住宅のほうが少ないほどの被害だったようです。熊本の地震では日本の歴史上無かったことが起こりました。震度7という巨大地震が数日の間に2度あったのです。建築基準法では1度の巨大地震で倒壊しないレベルの耐震強度を求めていますが、巨大地震が2度連続して起こることは想定していません。

想定外では済まされない事態に備えて、住宅の耐震強度をどのように考えておけばよいのか?
専門家の間でも確定的なことは言えないのが実情です。

このほど、京都大工学研究科の竹脇出教授(建築構造学)の研究グループが2度の巨大地震に耐えうる耐震強度を解析して発表したのでお伝えいたします。

その解析によると、熊本地震のような2回の震度7の地震に建物が耐えるためには、現行の耐震基準より5割増の強度が必要という結果でした。竹脇教授は、地震時における建物の揺れや必要な強度を精度よく計算する手法を独自に開発しており、2度の震度7の地震に耐えるためには、震度7の地震1回に耐える強度の1.5倍の強度が必要ということです。別の言い方をすると建築基準法が求める耐震強度の1.5倍の強度が必要なのです。この1.5倍という強度は性能表示の耐震等級3に相当する耐震強度になります。長期優良住宅の認定基準では耐震等級2でも可ということになっておりますが、耐震等級2では不足しているということになります。

一般の方が住宅を建設される時は、設計事務所や施工会社に対し「耐震等級3」の性能を確保するよう要望を出すようにしてください。強度UPに際し施工金額が大幅に上がってしまうのではないかと不安を抱く方もいるかもしれませんが、ご安心ください、耐震等級2→耐震等級3への強度UPで施工費はほとんど変わりません。私の感覚でお話しすると僅か10万円~15万円ほどの予算UPで可能なことです。

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by morikentiku-mori | 2016-05-12 18:11 | earthquake | Comments(0)
2014年 08月 28日
耐震診断
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川崎市の耐震診断士として登録しており、先日調査したお宅2軒の耐震診断資料を大急ぎで作成しました。
調査する住宅のほとんどは「倒壊の可能性が高い」という結果となります。

川崎市では、昭和56年5月31日以前に建築工事に着手したもの、木造2階建て以下のものなど一定の条件を満たす住宅や共同住宅の耐震診断を無料で行っています。無料耐震診断は横浜市や他の自治体でも行っています。ご自宅の耐震性能に不安がある方はお住まいになっている自治体のホームページを見てみましょう。
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by morikentiku-mori | 2014-08-28 10:18 | earthquake | Comments(0)
2014年 06月 06日
川崎市 耐震補強工事助成金増額を継続
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昨日は川崎市の「木造耐震診断委員会 全体会議」に出席しました。年一回の会議であり耐震診断士身分証明書を受領する場でもあります。会場はミューザ川崎でした。東日本大震災で天井が落下して長期間使用不可となっていた施設です

東日本大震災後に既設木造住宅、特に旧耐震(昭和56年5月31日以前に着工したもの)木造住宅の耐震補強の重要性から川崎市や横浜市では耐震補強工事助成金を大幅に増額していました。この期限措置は平成25年度までとなっていましたが、川崎市では平成27年度まで期限措置を延期しています。一般世帯で最高200万円、無課税世帯で最高300万円の助成を受けることができます。

助成を受けるには細かな規定があります。第一に昭和56年5月31日以前に着工したものであること。第二に木造在来工法で建てられた平屋又は2階建ての住宅であること(1/2以下が店舗などの非住宅部分でも可)。その他、助成を受けられるかどうかの細かな規定については川崎市に登録されている耐震診断士又は施行者に相談しましょう。川崎市担当窓口は建築管理課耐震化支援担当になります。
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by morikentiku-mori | 2014-06-06 08:46 | earthquake | Comments(0)
2014年 01月 23日
耐震補強の誤解
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日経ケンプラッツに木造住宅の耐震補強に関する記事が出ていたのでお伝えしたい。
木造住宅の壁を耐震補強する場合、基礎の状態によって基準耐力よりも低減評価となる。基準耐力を見込めるのは鉄筋が入った健全なコンクリートの場合だけで、無筋コンクリートだったり玉石基礎の時は基礎の状態に応じて写真表のような低減係数で評価が下がるのだ。基準耐力の評価をするには基礎コンクリートを補強しなくてはいけない。

ここまでは多くの設計者が知っているだろう。では、基礎コンクリートの補強に必要な長さは何mか?
耐力壁直下だけの基礎補強では不十分だ。

たとえば3尺(91センチ)の壁を耐力壁に補強する場合、最低でも両サイドに90センチ、耐力壁長さを加えて2.7mの基礎補強が必要だ。耐力壁が隅にある場合は補強を伸ばせる方向に1.8m伸ばして合計2.7mの補強が望ましい。基礎補強長さが短いと地震時に基礎が割れてしまう。

元記事:日経件プラッツ 耐震補強の誤解
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140118/648169/?P=1
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by morikentiku-mori | 2014-01-23 06:00 | earthquake | Comments(0)
2013年 12月 20日
耐震補強工事に新たな補助金
a0152574_8582772.jpg2013年12月17日付の日本経済新聞朝刊1面で、『国土交通省は中古住宅の質を
高める改修工事を国費で支援する方針』との報道がありました。
この新しい制度では、耐震性や省エネ性能を高めるリフォームを行った場合に
100万円~200万円(改修費の1/3)を補助する方針のようです。

新しい制度の概要
★補助金額100万円~200万円(改修費の1/3)
・戸建てや分譲マンションなどの中古住宅が対象
・耐震性、省エネ性能、バリアフリー、劣化対策などの基準に合格した場合に
 補助金が受けられる ※詳しい基準は2014年1月中に決定する見込み
・募集開始は2014年2月頃
・平成25年度の補正予算で20億円、平成26年度も継続する見通し

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by morikentiku-mori | 2013-12-20 08:59 | earthquake | Comments(0)
2013年 06月 22日
増築部が母屋を壊す 耐震補強知識
a0152574_8595656.jpg日軽ケンプラッツに耐震補強に関する興味深い情報が掲載されていたので紹介する。写真は東日本大震災で倒壊した住宅の写真だ。周辺の住宅には大きな被害は出ていないのにこの住宅だけ倒壊していたという。写真を良く見ると、奥に2階建て部分があり手前の平屋部分だけが倒壊している。写真の住宅は奥側が増築2階建て、手前が母屋の平屋部で、母屋は2階建て住宅に押しつぶされるように倒壊した可能性があるのだ。

母屋と増築部の耐震強度が違うと、それぞれが異なる揺れ方をする。母屋と増築部のゆれ方が異なり、しかも接合部の強度が弱い場合、母屋が増築部に衝突して倒壊する(またはその逆)可能性があるのだ。この対策としては接合部の合成を高めて母屋と増築部それぞれの耐震強度を評点以上となるよう補強する。または母屋と増築部を構造的に切り離してゆれが伝わらないように工夫するなどの必要がある。

元記事:日軽ケンプラッツ
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20130528/617469/?P=1
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by morikentiku-mori | 2013-06-22 09:10 | earthquake | Comments(0)
2013年 06月 08日
木造伝統工法の実例
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昨日は神奈川県建築士事務所協会が開催した【経験者は語る-伝統的木造建築を知ろう講習会】へ出席してきました。講習会前には元町で事務所を構える友人と一緒に昼飯を食べながら情報交換、お昼御飯は元町近くの波止場食堂でした。波止場食堂は港湾施設で働く従業員用の食堂ですが一般人も利用できます。

さて伝統的木造建築の講習会ですが、築100年の古民家再生計画に役立つかと思い出席してみましたが、そろほど貴重な情報は得られなかったので内容は省略します。

なんといいかげんなブログじゃ。ま~こんなこともあります。

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by morikentiku-mori | 2013-06-08 17:45 | earthquake | Comments(0)
2013年 04月 16日
1階だけ補強すると2階が壊れやすくなる可能性あり
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今日は耐震補強に関する日経ケンプラッツの記事を紹介する。

耐震補強の実務では、予算不足から1階だけを補強するというケースが見受けられる。地震は弱い部分に被害が集中するので、1階だけ補強して2階との強度差が開くと、2階の被害が補強する前より大きくなったり、2階だけが倒壊したりする恐れがあるので注意が必要だ。

上のイラストは、木造住宅倒壊解析ソフトウエアの「ウォールスタット」(wallstat)でシミュレーションしたものだ。
このソフトでシュミレーションした結果、1、2階の評点を1.0と0.4にするよりは、0.8と0.6にする方がまだいい。2階の評点が1階の2分の1を切ると2階が大変危険な状態になることが分かる。

元記事:日経ケンプラッツ2013/04/08
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20130328/608869/?P=1

1階が硬くなれば2階に伝わる地震力が増す。考えれば当然のことだ。クライアントに良く説明して適切な耐震補強をしなくていいけない。
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by morikentiku-mori | 2013-04-16 09:48 | earthquake | Comments(0)
2013年 01月 17日
あの日から18年
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ほんとうに久しぶりに風邪をひいてしまった。14日(月)成人の日の大雪と共に喉が痛くなり、翌15日には38度近い熱で外出予定をキャンセル、昨日の16日も丸一日寝込んでようやく平熱に戻った。体調を崩して実感する体調管理の大切さ!!

さて、写真を見てピンとくる方も多い事だろう。今日は阪神大震災から丸18年の日だ。忘れてはいけない記憶。年一度、ブログの記事にすることで、住人の生命と財産を守るという建築士の職能を深く心に刻んでいる。

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by morikentiku-mori | 2013-01-17 14:51 | earthquake | Comments(0)