1 2013年 03月 03日
![]() 昨日は住宅2軒の建て主様打合せを行いました。1軒は「ルーフライトハウス」の仕上げ品番選定を現場で、もう1軒は「町田のナチュラルハウス」の外構仕様決定打合せを建て主様宅で行いました。それぞれ1通のブログとして掲載したい内容ではございますが、今日は先日出席した「住まいの住環境デザインアワード シンポジウム」についてお話しします。 私自身の記録として残すためのまさに日記(ブログ)なのでお読みいただく必要はありません。 (1)プランプリ 「向日居」(末光 弘和+末光 陽子/SUEP) 環境を読み込み設計コンセプトを立案。キウイ畑の屋根群で光熱を床下で蓄熱。構造壁は真壁で飾り棚となり熱を床下へ送るダクトともなっている。303ピッチ。環境システム。屋根裏に熱だまり、1/1模型で熱効果を確認。 快適な環境空間。その場所で使えるエネルギーを最大限生かす。自然体で作り出す環境システム。 造形的なデザインではない新たな発想。 人口的で脆弱な自然に対し、野性味溢れる自然をどうコントロールするかを考えた。 視覚的な審美感から環境設備を具現化した審美感を考えている。設け備える設備は機械である必要はない、建築でもいい。 (2)環境デザイン最優秀賞 「SHAREyaraicho」(篠原 聡子+内村 綾乃/空間研究所 + A studio) 隙間が共用部分を繋ぎ面白い空間を作る。屋上緑化。アンダーコンストラクション、みんなの空間は使いながらデザインしている。家族構成、単身者のこれからの暮らし方、集まって住む、環境面でも新しい提案がある。 オープンなスペースが必要。閉じてしまうと閉塞状態になってしまう。コミュニケーションのデザイン。閉じこもり個室になりそうな個室がシェアと言ったとたんに閉じこもれない。見方が変わると広がりが生まれる。 シェアハウスでエネファーム、エネルギーが分散化して発電量が増えた。八人目の住人。 (3)住空間デザイン最優秀賞 「沼袋の集合住宅」(谷尻 誠/suppose design office) 広島の30m町屋で育つ。名前を捨てて考える。機能が名前を決める。オフィスと茶店、床屋。機能、行為 が空間を決める。受賞作品は家の中に部屋を作る経験の延長。中庭に名前を着けないことで、入居者が使い方を決める。 外が中にある空間の豊さ 都市においてバルコニーはよほどいい場所でないと使えない、空気的に遮断された半屋外空間なら使える。白と黒のコントラストを意識的に着けることで、物の所在をコントロール。 (4)シンポジウムを聞いて、個人的な感想 「住まいの環境デザインアワード シンポジウム」は毎年出席している。今年で4年目になるだろうか。毎回感じることだが、このコンペは~人と環境と住空間デザインの真の融合を目指して~という副題が付いているが受賞作品を見ると環境よりもデザイン重視の選考であると感じる。年々環境的要素を重視した選考になっているがまだまだ快適な環境とデザインの真の融合とまではいっていない。 1年を通じて昼も夜も快適な空間をより少ないエネルギーで実現しながらデザイン的にも優れた住まいを作る。究極の目標に向かって私も邁進している 住環境性能+Design住宅 森建築設計 ▲
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| 2013-03-03 08:25
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2013年 01月 06日
![]() 妹島和代氏設計の賃貸住宅が竣工から1年経っても空室が目立つという情報がツイッタ―を賑わしている。ツイッタ―ではこの賃貸物件を扱っている不動産屋への意見と回答というものが多いが、この事実はもっと大きな問題を提起している。この賃貸住宅は「石神井アパートメント」、妹島さんらしく透明感があり内部と外部が複雑に入り組む構成のすばらしい建築だ。 「プリツカー賞受賞建築家のつくる家」妹島和世氏の集合住宅が賃貸物件として苦戦していることへの反響ツイッタ―まとめページ http://togetter.com/li/434273 不動産屋の視点から見れば不人気物件。建築家の建てる集合住宅には時々あり得る事です。「芸術」と「経済活動」の間にある大きな隔たりが、ここには存在します。賃貸物件情報を見ると、64m2(19.4坪)で19.8万円の賃貸料です。坪1万円強ですから賃貸料が高い事と透明すぎる事が原因ではないかと感じます。屋根付の大きな屋外バルコニーもあるので賃料以上の価値があると思いますが、内覧者は割高な賃料以上の価値を感じなかったのでしょう。竣工から1年、この物件は事務所利用なども含めて8割ほど埋まったそうです。 立地・賃料・意匠性・設備など賃貸住宅の選定要素は様々です。青山にある透け透け賃貸物件では芸術家を中心にすぐに満室になったという事実もあるので、立地j条件によりふさわしい特徴を考える必要があるでしょう。私は「競争力ある特徴」・「適正な賃料」・「価値の永続性」の3点を確保できるような賃貸住宅を作りたいといつも考えています。設計事務所の責任は大きいですね。 石神井アパートの他写真などの情報が下のページをご覧ください。 yoshiharu's blog:石神井アパートメント/妹島和世+西沢立衛/SANAA http://kikuchi-y.cocolog-nifty.com/ykaa/2012/05/sanaa-19c5.html at home http://www.athome.co.jp/kr_01/dtl_5688171801 住環境性能+Design住宅 森建築設計 ▲
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| 2013-01-06 09:17
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2012年 12月 25日
![]() 昨日の新聞記事です。 高度経済成長期からバブル期にかけ、地価上昇による税金対策として多くの木賃(木造賃貸)アパートが建てられた。なかでも環状7号と明示通りに挟まれた地域は「木賃ベルト」と呼ばれるほど木賃アパートが多い。それらの古い木賃は現在空き室が目立ち室料を下げないと新規入居者を獲得できないという状況となっている。 建て替えや大規模改修したくてもその資金が無いという家主に対し50万円~60万円という安価な工事費で魅力的な木賃に変身させるという活動をしている組織があるそうだ。NPO法人「モクチン企画」だ。代表の連さんは首都圏に15万個ある木賃の質を底上げしたい」という思いから活動を続けているそうだ。 モクチン企画:http://mokuchin.jp/explanation.html 住環境性能+Design住宅 森建築設計 ▲
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| 2012-12-25 08:11
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2012年 08月 23日
![]() 世田谷区が「旗ざお長屋」規制に着手した。写真は2年前に竣工した4軒の賃貸住宅「sora」だ。このような長屋も旗ざお敷地には建築出来なくなるかもしれない。 東京都建築安全条例では、旗ざお敷地への共同住宅建設を厳しく規制している。それに対し長屋は一般住宅に近い規制しかしていない。このことから狭い通路の奥敷地に大きな長屋建築が建設されることになり規制に乗り出したのだ。 同区条例の改正案では、面積300m2以上の旗ざお敷地に建設する4戸以上の長屋を規制対象とし、13年1月の施行を目指している。 そもそもなぜ共同住宅に近いような大規模の長屋が建てられてしまうのか? その背景にはロフトの居室転用という行為の横行がある。実態は居室しとて利用する空間をロフト扱いで申請することで、2階建てでも10近い「大規模長屋」が建ってしまうのだ。 こうした手法を防ぐ対策として、同区では小屋裏物置等の取り扱いを改正し、空調を設置しない、開口部を原則認めないなどの禁止項目を明記している。 東京都建築安全条例では住宅に近い規制しかしていない長屋だが、横浜市では共同住宅に近い規制をしており、川崎市でも横浜まで厳しくはないが大規模な長屋は建築し難いような規制をしている。 住環境性能+Design住宅 森建築設計 ▲
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| 2012-08-23 07:19
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2012年 03月 01日
![]() 賃貸住宅の供給過剰による空室率上昇と高齢者世帯数の増加という問題を受け、政府は今年度から民間賃貸住宅の空き室の高齢化仕様への改修を支援することとした。高齢者世帯の入居を受け入れることなどを条件に、手摺りやバリアフリー化、耐震化といった改修工事費の1/3を補助することとした。 総務省の調査によると、公営と民間を合わせた全国の賃貸住宅は2200万戸(2008年時点)、このうち空室数は410万戸と10年間で100万戸近く増えたそうだ。空室率は実に18%という高い数字だ。 人口と世帯数が減少していくなか、すでに空室が18%ある状況でどのように賃貸経営していくのかを熟慮していく必要があると思う。注目すべきは世帯数は減少していくが単身者世帯数が増加傾向にあることだ。これは夫婦や単身の世帯が増加することからくる。今日お伝えした補助制度は高齢者世帯が増加するにもかかわらず高齢者が住みやすい賃貸住宅が少ないという問題を是正していくことが目的と考えられる。 賃貸住宅は他のと差別化で長期的な競争力を持たせる戦略が必要だ。現在、私が東京世田谷で計画中の賃貸住宅はシェアハウスで計画中だ。単なるシェアハウスではなく、日本でも発ではないかと考えられるシェアハウスではないかと思う。 敷地の複雑な問題があり行政との協議中で実現できるか不透明だが実現すれば超人気のシェアハウスになるだろう。 住環境性能+Design住宅 森建築設計 ▲
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| 2012-03-01 08:26
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2012年 02月 10日
![]() 旭化成ホームズは、子育て中の家族向け賃貸住宅「へーベルメゾン 母力(BORIKI)」を2012年後半に首都圏で発売する。母親のための情報・ソーシャルネットワークサイト「お母さん大学」との共同研究で開発したそうだ。 お母さん大学は、トランタンネットワーク新聞社(横浜市)が運営する母親向け情報サイトで、共同研究を基に建物とサービスを設計。「子育てで気軽に助け合える仲間がいる」「互いの子供を自然に見守れる」など子育て中の母親にとって重要なポイントを抽出して反映させている。 プロトタイプ棟の「むさしの母力プロジェクト(仮称)」は、地上2階建て延べ床面積1656.36m2。総戸数22戸。1階の共有スペースでは、各住戸までのアクセス動線上や子供たちの遊び場を見守る位置にお母さんたちが集まれる「お母さんステーション」を設置。中庭は各戸の玄関や専用庭とつながる。 また、2階の住戸では、外廊下と居室の間に広めの土間空間を設け、生活空間である居室のプライバシーを確保しながら、共用廊下というパブリックな空間とつなげて他の住民との交流を促進する。 へーベルメゾン 母力は、同社のペット共生型賃貸住宅「ヘーベルメゾン +わん+にゃん(プラスワンプラスニャン)」に続き、コミュニティ形成の促進をテーマとした賃貸住宅の第2弾となる。 賃貸住宅市場は人口減少にともなう供給増で厳しい事態である。何らかの特色を持たせないと生き残れない。人口減少ではあるが1人~2人世帯数は2020年まで増加する傾向にある。これは高齢者の単身世帯が増加していく事に起因する。へーベルメゾン母力では、単身者にスポットを当てるのではなく子育て中世帯にスポットを当てて開発を進めている。おそらく地域性や立地条件からの判断であろう。 母親ステーションや2階共用廊下のに面した土間空間は住民同士の交流を図っている。面白いのはこのような住民交流の仕掛け(仕組み)は子育て世帯だけではなく、高齢者世帯にとってもありがたいことであることである点だ。 住環境性能+Design住宅 森建築設計 ▲
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| 2012-02-10 06:54
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2011年 12月 21日
![]() 単身、夫婦世帯ともに増加すると予想されている高齢者を対象とした賃貸住宅の供給促進を目的に、補助金や税制優遇を盛り込んだ支援策がスタートした。 日本の人口と世帯数は減少傾向にあるが、高齢者人口と高齢者世帯数は増加すると予想されている。これに対応するため、高円賃、高専賃、高優賃の3制度があったがこれらの制度が廃止され、サ高住に一本化されることになる。 対象となるのは床面積25㎡以上でバリアフリーであること。そして安否確認や生活相談などのサービスの提供が必要となる。これらの条件を満たし登録すれば補助金を受ける事ができる。補助金の額は新築の場合で建築費の1/10以下、1戸当たりの上限100万円。さらに税制優遇などの措置もある。 詳細情報は国土交通省の紹介ページとPDF資料で確認できる。 賃貸住宅の新常識は省エネ、エコロジー、そして高齢者である。これら補助金情報は知らないでは済まされない知識だ。 【住環境性能+Design住宅】 森建築設計 ▲
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| 2011-12-21 12:15
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